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【東洋医学の専門家に聞いた】妊娠中のむくみ 原因と効果的な対策

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日常生活で、こんな経験は誰でもあると思います。
朝、ラクに履けた靴が、夕方には履きにくくなっていたり、靴下を脱ぐと、くっきりと跡がついていたりする経験。むくみです。特に空調のある部屋で一日中、デスクワークをした時には、よりはっきり感じると思います。
この主な原因は、空調による足、特にフクラハギの冷えです。もう一つが運動不足。
このフクラハギの冷えと運動不足が、血液循環を悪くします。

妊娠中の「むくみ」の一因も「フクラハギの冷え」と「運動不足」です。
妊娠中の方は、この2つの原因の他に、体形の変化が加わって、いろいろな体調の変化が出てくるんです。
そこで今回は、妊娠中のむくみの原因とそれを軽減する対策、自己ケアについて、東洋医学の専門家のお話しをもとにご紹介します。

むくみ(浮腫)とは?

むくみとは、身体の皮下組織などに、体内でできた老廃物が貯留した状態をいうそうです。
内臓などに疾患のない妊婦さんのむくみは、妊娠後期に出やすいといわれ、それは大きくなった子宮による血管の圧迫が原因なんです。
つまり、物理的な血管の圧迫によって血行が悪くなって、むくみが発生するというわけです。

予防とケア
むくみの予防には、下半身、特にフクラハギを冷さないことが大切なポイントです。
東洋医学では、フクラハギは第二の心臓といわれ、フクラハギの筋肉が冷えると、筋肉の動きが悪くなると同時に、血管が締めつけられて心臓への血液のもどりが悪くなります。
その結果、足がむくんでしまうわけです。最悪の場合は、静脈瘤ができてしまうようです。 

フクラハギのケアの方法

◆マサージ

フラットな床に足を伸ばして座り、片足の膝を立てます。
両手の親指をフクラハギの裏に回して、他の指は前で組むようにします。
はじめは、ゆるく揉み、段々ときつく揉んでください。
張りや痛みがやわらいだら止めます。左右の足を同じように揉んでください。

 

◆靴下や服装

靴下は、化学繊維でできたものは避け、綿やシルクなどの天然素材のハイソックスがおすすめです。
下半身の服装は、秋には冬のもの、春には冬のまま、夏には秋のものを着るようにして、とにかく足を冷やさないようにしましょう。
また、冬によく見かける、使い捨てカイロで体を温めるのは止めた方がいいそうです。
自分の体温より高い温度で体を長時間温めると、体内酵素が働かなくなって、体調を崩すもとになるそうです。

 

腎臓に負担がかかることも妊娠中のむくみの原因です

腎臓は、血液をろ過して、体内でできた老廃物を「尿」として排泄するとても大切な働きをしています。
腎臓が完全に機能しないことも、むくみの原因になります。

妊娠は、母体の体重を増加させます。
その上、胎児の血液を確保しなければいけないので、血液量もアップします。
これが腎臓に大きな負担をかけて、妊娠中のむくみを招くことがあります。

◆腎臓の働きをよくする方法

ツボ(経穴)療法①

先ず、両足の「土踏まず」を拳でトントンと50~100回、毎朝、毎晩打ってください。
そして、イラストの×印のところ(湧泉)を親指の腹で、5秒くらい押しては離してください。
これを10回ほど繰り返します。

湧泉(ユウセン)は、次のような疾患に良く効くツボです。
妊娠中にかかりやすい、腎臓疾患、むくみ、心臓ぜんそく、下肢〈足・脚〉の冷え、のぼせ、高血圧、不眠症など

東洋医学ではこのツボを「命の泉が湧くところ」と呼んでいます。

ツボ(経穴)療法②

カカトの真ん中にある失眠(シツミン)というツボのケアです。
先ず、カカトを蒸しタオルで温めてから、しっかりと揉みほぐします。
柔らかくなり気持ちよくなったら止めてください。
そして、両方のカカトの真ん中を親指の腹で5回から10回ほど押してください。

失眠は、名前の通り不眠症に効くツボですが、足のだるさや腎臓病などの治療に効果があるといわれています。

もともと高血圧や腎臓病などの基礎疾患がある方や、妊娠高血圧症候群になったことがある方で、むくみなどがでた場合は、まず産婦人科で診察を受けてくださいとのことでした。
むくみを甘く見ないことも大切ですね。

妊娠による一般的なむくみは、無事にお産が済めば、ほとんどが治るようです。

自己ケアをしながら、すばらしい二世の誕生を楽しみに頑張ってくださいね。

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