口臭対策というと、ガムを噛んだり、お茶を飲んだり、唾液やストレスのこととか、色々頭に浮かんできますが、先ずこれだけはという、大前提がありますよね。
当たり前ですが、それは歯磨きと舌掃除です。
これを怠っていては、口臭対策なんて始まりません。
どうしても自己流になってしまう歯と舌のお手入れ。
ここで正しい方法を再確認してみましょう。
口臭を防ぐ歯磨き方法
① 歯ブラシはペンを持つように支え、ブラシの先端を使って歯と歯の間と歯と歯茎の間の食べカスをほじり出すように小刻みに動かす。
口臭対策だけを考えるなら、歯の平らなところは、あまり意識しなくていいかもしれませんね。
この方法で、わりと磨けてるものですよ。
② 歯ブラシでは取りきれない歯と歯の間の食べカスをデンタルフロスで除去。
フロスは、柄付きのものよりも糸だけのものの方が、慣れれば使いやすいですし、お安いです。
ブリッジが入っている場合は、フロスが入りませんので、歯間ブラシを使いますが、それ以外は、フロスの方が賢明です。
歯間ブラシは、歯を傷つけたり、歯と歯の間の歯茎を圧迫してしまう原因にもなりますので、使い方にもよりますが、あまりおすすめできません。
歯磨きの回数は
口臭対策を考えると1日に5回くらいでしょうか。
・寝起きの歯磨き(寝ている間にたっぷり増えた臭い菌を取り除きます。)
・朝食後の歯磨き(寝起きの歯磨きからあまり時間がたっていないので、歯を傷めてしまわないよう歯磨きというより、口の中を水で軽くすすぐ程度にしましょう)
・昼食後の歯磨き
・夕食後の歯磨き
・就寝前の歯磨き(臭い菌が睡眠中に増殖する前に数を減らしておきます。)
ちょっと大変ですが、特に寝起きと就寝前の歯磨きは大切です。
職場や学校で、昼食後の歯磨きができないときは、口に水を含んでクチュクチュペーするだけでもやりましょう。
クチュクチュゴックンでもOKです。
できれば一緒に舌掃除も。
上あご(口の中の天井)に舌をこすりつけて、食べかすを落とします。
舌の掃除方法
歯ブラシで行うと舌を傷めてしまいますので、専用の舌ブラシを使います。
ヘラ状のものが、舌に優しくて使いやすいです。(水でぬらした綿棒でも代用できます。)
舌の表面(舌背といいます)は、舌乳頭という細かい突起で覆われています。
この舌乳頭のすき間に唾液がたまって、舌を潤しています。
食べカスや代謝で剥がれた上皮などの悪臭の元は、主に舌の一番奥にくっついています。
舌乳頭は、舌の奥の方から舌の先に向かって生えていますので、それに逆らわず、舌ブラシを舌の付け根から舌の先端に向かって優しく動かします。
舌をいっぱいに出して、ブラシを一番奥に当てて前へ引きます。
この動作を数回行います。
舌掃除は、週に1~2回程度。(濃厚な食事などで気になったらその時に行ってもいいですね)
くれぐれも舌の白い部分を全部取り除こうなんてしないでください。舌の表面のぬめりを取るだけで充分です。
舌をゴシゴシすると点在する味蕾という味を感じる器官を傷めて、味覚障害を起こしかねません。
舌の奥にブラシが触れるとオエッとなるかもしれませんが、息を止めて行うと わりと楽です。
歯磨き剤について
歯磨き剤は少量を心がけまよう。
歯磨き剤には、歯の着色を落とすなどの効果はありますが、逆にそれが歯を傷めてしまう要因にもなりますので気をつけましょう。
大豆1粒くらいの量でしょうか。
電動ハブラシでしたら米粒1粒くらいで充分だと思います。
歯磨き剤を使うと泡立ちがいいので、よく磨けた感覚になりますが、実際は雑な磨き方になってしまうことが多いです。(時どき、歯垢染色液を使って磨き残しをチェックしてみるのもおすすめです。)
歯磨き剤には、発泡剤として合成界面活性剤(ウラリル硫酸ナトリウム)が含まれているものが多く、この成分は、口内の荒れや乾燥などを招くことがあり、かえって口臭の原因にもなりかねません。できれば合成界面活性剤が含まれていない天然素材のものを選びましょう。
ま と め
① 歯磨きは、歯と歯の間と歯茎のすき間を念入りに。仕上げは、デンタルフロスで。
② 寝起きと就寝前の歯磨きは忘れずに。
③ 舌掃除は、週1~2回、専用ブラシで優しく。
正しい歯磨きと舌掃除は、口臭対策の基本です。
「息さわやか」をめざして頑張りましょう。