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【東洋医学の専門家に聞いた】 なぜ体が冷えると肌荒れや下痢になるの?

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厚生労働省の「国民健康意識調査」によると、女性の体の悩みの第1位が肩こりで、2位が腰痛だそうです。
女性は家事をしたり、職場のデスクワークで座りっぱなしの人も多く、あまり体を動かさないため、低体温になりやすいといわれています。
下半身(両脚)の体温が32℃くらいであったり、腋の下は35.5℃くらいの方も多いようです。
理想の体温は、両脚が36.5℃、脇の下が37℃、内臓の体温は38℃から40℃といわれています。

低体温は、肩こりや腰痛だけの原因ではありません。肌荒れや下痢にも大きく関わっているようです。
今回は、低体温のメカニズムや改善策について東洋医学の専門家に聞きました。

 

 

体が低体温症になる原因と肌荒れの関係とは

低体温症は、外気による身体の冷えから始まります。
外気によって下半身、特に脹脛(ふくらはぎ)が冷えると、心臓への血液の還流が悪くなって、体全体が低体温になります。
つまり、外気による冷えと、血液の循環が悪くなることの2つが低体温症の原因ということです。

体が冷えて血液の循環が悪くなると、肌のターンオーバー(皮膚の再生循環)が乱れて、皮膚細胞が再生しにくくなります
これが肌荒れの一因です。

全身の血行を良くする方法には、体操や散歩などありますが、時間に余裕のない方は、次の方法を試してください。

首の上部(頸椎2番から3番)のところに血流をコントロールするセンサーがあります。
ここのコリをほぐすと、全身の血液循環が良くなります。
その結果、肌の細胞の新陳代謝が促進されて、肌荒れの改善になります。

イラストのように頚椎(首の骨)の横に3本指を立て、押しながら少し頚椎側に引きます

 

5秒くらい、そのまま止めて元に戻します。同じ動作を5回から10回、繰り返してください。
反対側も逆の指で同じように行ってください。

春と秋の季節にはできるだけハイネックのシャツを着てください。
夏には空調の冷えを防ぐためにスカーフなどを首に巻いてください。

 

 

冷えと下痢の関係とは

人間は恒温動物です。
外気温が低くて体が冷えるとか、冷たい物を飲んでも、常に自律神経が働いて37℃に体温を保とうとしています。
外気が冷たいときは、自律神経の働きで、体を冷さないために、体内の水分を排泄しようとします。
分かりやすい例では、寒いと「おしっこ」の回数が多くなりますよね。
下痢もそれと同じ理由で、食べた物の未消化物を排泄して、体温を下げないようにしているわけです。

冷えによる下痢は、小腸や大腸の病気ではありませんが、下痢が長く続くと「過敏性大腸症候群」という病名がつくようになります。
冷えによる下痢対策には、腹巻がおすすすめです。薄くて保温力のあるものもありますので、カッコ悪いなどと思わず、試してみましょう。

使い捨てカイロで温めるのは良くありません。体温より高い温度で体を温め続けると、体内酵素の働きが悪くなって下痢には逆効果です。注意しましょう。

 

下痢による水分不足解消には健康飲料を

下痢が続くと水分不足になります。
その対策のための健康飲料をご紹介します。
これは、カルピス風の飲み物で、肌荒れにも水分補給にもおすすめです。

◆作り方
①牛乳350ccと砂糖500gを鍋に入れます。よくかき混ぜながら60℃くらいの温度で温めて砂糖を溶かします。
②別容器に水100ccを入れます。クエン酸を小さじ山盛り2杯(10g)を入れてよく溶かします。
③ ①で作った牛乳が冷めたのを確かめて、別容器の水に溶かしたクエン酸を加えて混ぜます。
④ガーゼでこして出来上がりです。

出来上がったばかりよりも、1週間くらいおいておくと、まろやかな味になります。
夏でも冷蔵庫に入れておけば1ヶ月はもちます。

いかがでしたか。
体の冷えって、バカにできないですよね。
東洋医学では「冷えは万病の元」というそうです。
気温も湿度も高い夏場には、消化器系の病気も多いので、寝冷えや冷たい物の飲み過ぎ、食べ過ぎには十分注意しましょう。

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