「若い頃は、少し食べる量を減らせば、すぐに体重が落ちたのに、最近はなかなか痩せられない。」
「今までと食生活は変わらないのに太ってきた。」
「ボディーラインに締まりがなくなってきた。」・・・
こんな悩みが出てきたら、それは中年太りの兆しかもしれません。
中年太りは、40代前後から症状が出るといわれ、体の機能低下による老化現象の一つです。
白髪や老眼と同じような現象なんです。
そこで今回は、女性の中年太りの原因は何なのか、また、どうしたら痩せられるのか、などについてご紹介します。
女性の中年太りの2つの原因
女性の中年太りの原因は、主に2つあるといわれています。
① 筋肉量の減少による代謝の低下
「最近、体力が落ちたな」と感じる方、それは若い時よりも、筋肉量が減っているからです。
筋肉の減少がもたらす大きなデメリットは、体の代謝が低下することです。
代謝は、年齢とともに低下していきます。
代謝が下がると、消費されるエネルギーが少なくなるので、余った分が内臓脂肪や皮下脂肪として体についてしまいます。
これが、中年太りです。
筋肉量は、30歳を過ぎたあたりから徐々に減り始め、40歳を過ぎると減りが速くなります。
特に、全身の筋肉量の70%を占める下半身の筋肉は、20歳を過ぎると減少し始めるため、中年になったら気を付けないといけません。
② 女性ホルモンの分泌量の低下
45歳~55歳、いわゆる「更年期」には、女性ホルモンの一つ「エストロゲン」の分泌量が減少していきます。
エストロゲンには、食欲を適正にコントロールしたり、脂肪の燃焼を促進する作用があります。
ですから、中年になって、エストロゲンの分泌が減ると、つい食べ過ぎてしまったり、脂肪が代謝されにくくなったりで、太りやすくなってしまうんです。
女性の中年太りの解消法とポイント
主な解消法を、2つご紹介ます。
① 運動:ポイントは継続して行うこと
中年太りの原因は、代謝の低下でしたね。
代謝低下の原因は、筋肉量の減少なので、やはり運動が大切です。
そもそも年齢を重ねると、女性は特に、筋肉量が減りやすくなり、増えにくくなります。
女性の中年太りに対しては、「筋肉をつける」という意識が特に必要になってきます。
ぜんぜん運動をしないと、どんどん筋力が低下して代謝が落ちてしまいますが、逆に無理に運動すると続かないので、ゆったりとしたペースで行いましょう。
運動は、ウオーキングなどの取り組みやすいものがいいでしょう。
少しキツくても大丈夫という方には、太ももの大きな筋肉を使うスクワットが特に効果的でおすすめです。
「それって、太ももが太くならないの!」と思いますが、そのくらいで太くなることはありませんのでご安心を。
スクワットをすると、その部分の脂肪が減って筋肉が増えていくのです。
足腰の大きな筋肉を増やすことができれば、エネルギーもたくさん消費されるので、体は痩せる方向に向かっていきます。
スクワットのポイントは、足を曲げていく時に、できるだけ膝を前に出さないことです。
膝の前に壁がある感じで行ってください。
慣れないうちは、後ろに倒れそうになりますが、そこは踏ん張って頑張りましょう。
そして、足を曲げていって太ももが床と平行になったら、それ以上曲げずに、そこで2秒間キープしてください。
キツイですけど、ここが肝心なんです。
スクワットは、1回10回を3セットやってみましょう。
毎日決まった時間に行うと、続けやすくなりますよ。
運動は、とにかく続けることが大切です。
② 食事の順番:ポイントは糖質を先に食べないこと
決まった順番でごはんを食べることが、中年太り解消には効果的です。
おすすめの順番は、野菜・海藻類 → お肉・魚 → お米・パン・麺類といった順に食べることです。
炭水化物を最後に摂ることで、糖質の吸収を抑えて、体に脂肪をためにくくします。
ちょっと順番が覚えにくいですね。
でも、「糖質(炭水化物)以外のものを先に食べるんだ」ということを覚えていただくだけでもOKです。
なお、野菜であっても、砂糖で味付けした煮物などは、先に食べないようにしましょう。
また、海藻類を最初に食べることで、お腹が膨らんで、食べ過ぎ防止になります。
よく噛んで、ゆっくり食べることでも満腹感が得られます。
それぞれの食べ物は、全部食べ切ってから、次のものを食べるようにします。
野菜や海藻が食べ切ったら、お肉や魚に進むといった感じです。
慣れないと違和感がありますが、そこは頑張りましょう。
もちろん、途中で満腹になったら、お米やパン、麺類などは無理に全部食べず、残してもいいんです。
そして、イソフラボンを多く含む大豆製品を積極的に食べるようにしたいですね。
イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを体内でしてくれます。
GI値という言葉をご存知でしょうか。食後の血糖値の上昇の度合いは、食材によって違います。これを数字で表したものがGI値です。数値が低い方が上昇度合いが少ないとされています。いろいろな食材のGI値を調べてみると、糖質の摂りすぎ防止の参考になりますよ。
なお、どんな状況でも一番気にしなければいけないのが、食事の栄養バランスです。
「まごわやさしい」という食の基本を説いた言葉もあります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
先ずは 始めてみましょう!
いかがでしたか。
先ずは気を楽にして、できることから始めてみましょう。
決して無理をする必要はありません。ハードルを下げてやってみてもいいですね。
そして、毎日少しずつ習慣にしていけばいいのです。
先ずは、ウォーキングを始める、そして食事にも気を付けてみる。
最初から頑張りたくなる気持ちも分かりますが、中年太り対策には、継続が一番大切なんです。
ぜひ、習慣にしてみてください。
中年太りは予防、解消ができます。まずは、簡単なことから始めてみましょう。